全頭測定型functional NIRS装置
Model :Spectratech OEG-17APD
概要
本装置は生体内のヘモグロビン(Hb)が酸素との結合状態によって変化する近赤外光から赤光近辺での吸光特性を利用して、生体内のそれほど深くない部分における各部の血液量変化を多チャネルにて同時計測することを目的としたfunctionalNIRS装置です。
光検出器に超高感度APD(アバランシェ・フォトダイオード)を採用したファイバーレスによる全頭測定型です。運動野や言語野などの特定の領域に限定された高感度fNIRS装置への要望に答えるべく開発されました。
新しい設計思想に基づくセンサー部のパレット・モジュール構造を採用し最少17ch,34ch,37ch,51ch,57chまで拡張性を持たせています。
光検出部の小型化と高感度化に徹底的にこだわり開発を進めてきました。その結果、検出感度を高めるだけでなく、外部ノイズが光検出器に入りこまないように、透明導電膜としてITO (Indium Tin Oxide)膜を世界で初めてfNIRS光検出窓部に採用しました。この弊社独自開発のITO-Shield技術は超高感度特性を示しながら雑音レベルが格段に低く、小指程度の光検出ユニットに収めることを可能にしました。
装置本体は小型ノートパソコン程度の大きさで持ち運びが容易なため何処へでも装置を持ち運び脳機能測定できます。リハビリセンター、老人施設、自動車の中、映画館、森の中といった任意の場所で測定することができます。
無論、OEG-16シリーズ時代から定評のある弊社独自技術であるスペクトラム拡散光変調技術により高精度で干渉性の少ない多チャンネル化fNIRS装置に仕上げています。 本装置は64BitOSのWindows7,8あるいはWindows10が動作するネットワーク機能(無線LAN又は100M-ethernet)を持つパソコンと接続することでご利用いただけます。
なお、本製品は最先端の脳研究向け製品で、特定の診断や治療を目的とする医療機器ではありません。