プレスリリース     Press Release

脳機能測定の研究者に朗報
最新光変調技術スペクトラム拡散変調を使った
光イメージング脳機能測定装置の製品化に成功

業界初、最新光変調技術スペクトラム拡散変調方式の採用で
小型、高性能、低価格を実現
2009年1月5日
スペクトラテック 
株式会社スペクトラテック

 株式会社スペクトラテック(大橋三男社長)は独自開発の最新光変調技術であるスペクトラム拡散変調を使った多チャネルの小型、高性能、低価格の光イメージング脳機能測定装置の製品化に成功した。一昨年7月に開催された第7回光脳機能イメージング研究会にて発表した研究が基になっている( http://jofbis.umin.jp/index.html )

 光イメージング脳機能装置において複数の光信号を脳内に分離伝送するための変調手段には、従来、TDMA1)と呼ばれる一定時間単位で分割伝送する手段と、FDMA2)と呼ばれる異なる変調周波数に分けて伝送する手段があった。今回スペクトラテックが開発した生体用スペクトラム拡散変調は、各々に異なる乱数を使って光信号を伝送する新方式で、一般的にはCDMA3)と呼ばれ、携帯電話あるいはGPSにも使われている最新技術と同類。外乱光に強く、多チャネル化、高SNR4)化、回路規模縮小化に優れた将来性のある変調方法である。

 今回、スペクトラテックが開発した光イメージング脳機能測定装置Spectratech OEG-16は独自開発のスペクトラム拡散光変調技術を採用、高性能ながらコンパクトで測定中に移動可能な装置に仕上げることに成功した。ノートパソコンの半分程度の大きさながら16チャネルの計測点を同時測定できる機能を持ち、前頭葉専用とすることで研究目的用に低価格を実現。

 本製品は、光脳機能研究の第一人者である東海大学医学部灰田教授のご指導の下、開発されました。

 光イメージング脳機能測定装置は、脳内の血流量変化をリアルタイムで複数点を非侵襲に測定する装置で、最近では医療現場を越えて心理学、教育学、言語学、保健学、介護学、BMI(Brain Machine Interface)他多くの研究用途で注目を浴びている。ただ従来の他社機種では多チャネル高機能ではあるが机程の大きさで、100Kg以上の重量のため、自由な移動も容易でなく、かつ高価格(凡そ2000万円~7000万円程度)のために、研究目的用では中々普及しないでいた。

  Spectratech OEG-16の定価は188万円(消費税別)。予約は昨年12月より開始し、量産対応は本年3月を予定している。なお医療用具認定品は、提携している医療用具製造販売会社より本年度中に販売開始予定である。

 スペクトラテックは医療機器の開発、ファブレス製造、販売を事業とし医療、半導体、画像の研究者及び技術者を中心にスペクトラム拡散技術を利用した医療装置に関する特許など、新規性の高い技術を有するベンチャー企業。

1) TDMA:Time Division Multiple Access 時分割多重
2) FDMA:Frequency Division Multiple Access 周波数分割多重
3) CDMA:Code Division Multiple Access 符号分割多重
4) SNR:Signal to Noise Ratio 信号(Signal)と雑音(Noise)の比率。伝送品質を表現する言葉

以上

問い合わせ先

大橋三男
株式会社スペクトラテック URL   www.spectratech.co.jp Mail  info@spectratech.co.jp
本社  〒158-0093東京都世田谷区上野毛4-22-3 CH101
営業所〒222-0033横浜市港北区新横浜1-3-10新横浜I.Oビル3F
電話 045-471-4893 ファックス 045-471-4894

 

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